当館では、『大漢和辞典』を始めとする漢和辞典を発行する大修館書店が、漢字や漢詩・漢文などに関するさまざまな情報を提供していきます。

既刊ピックアップ

既刊ピックアップ

編集者が担当書籍について、知られざるエピソードなどを交えつつ
さまざまな角度からご紹介します。

「あじあブックス」シリーズ

アジアの言語・文化・歴史をさまざまな角度から見つめ、アジアを再発見する、「あじあブックス」シリーズの一覧をご紹介します。

麻雀の誕生

大谷通順 著

多くの人を魅了してやまない麻雀。こんな複雑なゲーム、いったい誰が考えたのだろう……。そんなことを一度でも思ってみたことがある人におすすめする、(おそらくは)本邦初の学術的な麻雀本。

漢字の民俗誌

丹羽基二 著

姓氏研究家として名高い著者が、人名・地名に託された意味や、文字にまつわる習俗を紹介しながら、日本人の生活感・人生観を浮き彫りにする。

中国文学館―詩経から巴金

黎波 著

博覧強記の著者が誘う中国文学の館。屈原・司馬遷・李白・杜甫・蘇東坡・魯迅・老舎等が、簡勁を極めた名文によって蘇る。

東洋学の系譜

江上波夫 編

明治から昭和初期まで、日本の東洋学の草創期に活躍した24人の東洋学者の足跡を、斯学の第一人者たちによる熱のこもった文章でたどる。略年表・主要著作一覧付き。

星座で読み解く日本神話

勝俣 隆 著

古代日本人は星の神話を生み出していた。サルタヒコはヒアデス星団、アメノウズメはオリオン座……。日本神話はまさに天井画廊の物語である。

私の漢文講義

原田種成 著

「漢文こそ日本の古典である」とする著者が綴った、漢文読解の奥義書であり、古典漢文を軽視する風潮を憂えて遺した警世の書でもある。漢文訓読の意味から、漢詩の実作までを手取り足取り伝授する。

書道故事成語辞典

田中 有 著

中国歴代の書論や史書・詩文などから、書法・文房四宝・書家に関する名言名句1,500余を収録。書き下し文の五十音順に配列し、巻末には人物小伝(付、出典索引)、原文見出し語第一字目の総画索引を付した。揮毫にも重宝する。

図説 漢字の歴史

阿辻哲次 著

甲骨文字以前の記号から、現代の簡体字に至る悠久の漢字の歴史を、国内外の貴重な写真資料とともにたどる「漢字の通史」。漢字の書かれた状況――何で書かれ、何に書かれたか――をも究明して、人間が文字を書くという営為の歴史を見直す。

中国語図解辞典

輿水優、大川完三郎、佐藤富士雄、依藤醇 編著

先に絵図ありきで、それに単語を附したものではない。まず衣食住にはじまる生活常用語をもれなく選定し、日常の口語に準拠すべく緻密なチェックをし、それに対応する絵図による説明を描き加えていった、まさに、中国語を視覚的実体的に把握することに徹した辞典。308項目、訳16,000語の図解。

説文入門―段玉裁の「説文解字注」を読むために

頼惟勤 監修 説文会 編

後漢に編まれた中国最古の字書『説文解字』。清代の段玉裁が著したその注釈書『説文解字注』はどう読むのか? 漢字学の原点をさぐる人のために、必須の知識を網羅した恰好の入門書。

日本漢方典籍辞典

小曽戸 洋 著

過去に日本で著された漢方医書の中から、著名度・影響力・出版の有無・歴史的価値等を勘案し七〇七書を抽出、解説とともに書影を付した。日本漢方を知るために必須の一冊。

漢詩を作る

石川忠久 著

漢詩を詠むのは難しくない――漢詩研究の第一人者が、作詩の心得・約束事、構成法から練習の仕方に至るまで懇切丁寧に解説。古来の名詩の引用多数、漢詩鑑賞にも役立つ。

明治改暦―「時」の文明開化

岡田芳朗 著

「文明開化」という近代国家形成の過程で、千年以上も継続してきた太陰太陽暦を廃止し、新しい「時」のシステムの導入を行なった「時の大変革」とは?――暦学の泰斗による迫真の論考。

〈中国文化叢書1〉言語 (新装版)

牛島徳次、香坂順一、藤堂明保 編

当時「各専攻分野の新進の学究」であり、その後も漢語研究の中心的役割を担い続けた研究者により著された本書は、刊行後半世紀を経た今も、漢語研究を志す学徒にとって必読の書であり続けている。

『「山月記」はなぜ国民教材となったのか』

佐野幹 著

李徴に「欠けるところ」とは、本当に「人間性の欠如」だったのだろうか? 中島敦「山月記」が国民教材に登り詰めるまでの知られざるドラマを、「きわめてスリリング」に描く。

『中国語基本語ノート』

輿水優 著

刊行から30年以上経つ今なお本書が新鮮さを保つ理由とは……

『一席二聴 落語で楽しむ古典文学』

井口守 著

落語作家にして、国語教師。そんな著者のびっくりするような行動力と、偶然の出会いから生まれたこの本は、すでに日本の古典作品になった……のかもしれない。

『中国文化史大事典』

編集代表:尾崎雄二郎、竺沙雅章、戸川芳郎

20年以上を経て完成した事典の企画は、いつどのように生まれたのか…。
『中国文化史大事典』の誕生をめぐるエピソードをお伝えします。

『古代日本と古代朝鮮の文字文化交流』

国立歴史民俗博物館、平川南 編

日本人はどうやって文字を手に入れた? 韓国の地中から発見された資料がその謎を解く! 日韓の研究者12名による、バラエティに富んだ報告。気になる章からお読みください。