当館では、『大漢和辞典』を始めとする漢和辞典を発行する大修館書店が、漢字や漢詩・漢文などに関するさまざまな情報を提供していきます。

読み物

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偏愛的漢詩電子帖 NEW

風光動かんと欲して 長安に別れ、春半ばの辺城 特地に寒し――韓愈「夕べに寿陽駅に次り呉郎中の詩の後に題す」

現役の教師だったころ、よその大学から集中講義の声が掛かると、二つ返事で引き受け、いそいそと出掛けたものだった。たとえ1週間足らずであっても、知らない町に暮らしてみるのはわくわくする。それはもちろん定住ではないが、素通りするだけの旅行とも違う。毎朝、宿...

偏愛的漢詩電子帖 NEW

松樹は千年なるも終には是れ朽ち、槿花は一日なるも自ら栄を為す――白居易「放言」五首 其の五

三島由紀夫の愛読者ではないけれども、真夏の午後、部屋のなかから灼熱の戸外を見ると、『豊饒の海』の最後の部分を思い起こす。これと云つて奇巧のない、閑雅な、明るくひらいた御庭である。数珠を繰るやうな蟬の声がここを領してゐる。そのほかには何一つ音とてなく、...

医学をめぐる漢字の不思議 NEW

石原忍と新国字 (最終回)

前2回では、眼科医たちが近視の予防などの観点から、文字の簡略化や書字方向などを議論していたというのを見てきた。これらは既存のものを改良するというスタンスだったが、なかには文字そのものを改革してしまおうという試みがあった。近視予防の観点から新しい文字を...

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『三国志演義』から中国人を読み解く画期的な総合事典 NEW

二松学舎大学教授の伊藤晋太郎先生に、『三国志演義事典』(渡邉義浩・仙石知子著、2019年)をご紹介いただきました。(刊行の直前にお書きいただいたご紹介文です。) 渡邉義浩氏と仙石知子氏による『三国志演義事典』が間もなく刊行される。これまで『三国志演義...

『三国志事典』には渡邉義浩の世界知がつまっている NEW

青山学院大学名誉教授の大上正美先生に、『三国志事典』(渡邉義浩著、2017年)をご紹介いただきました。 十九世紀初頭にはじめての著書を公刊したヘーゲルは、長谷川宏によれば、哲学博士の肩書をあえて「世界知の博士」と記したそうである。専門化が極端に進行し...

演義と正史を往還する事典 NEW

東京国立博物館主任研究員の市元塁さんに、『三国志演義事典』(渡邉義浩・仙石知子著、2019年)をご紹介いただきました。(刊行の直前にお書きいただいたご紹介文です。) 近年の技術革新は表現媒体の多様化をうながし、これと相呼応して物事に対する関わり方も多...