当館では、『大漢和辞典』を始めとする漢和辞典を発行する大修館書店が、漢字や漢詩・漢文などに関するさまざまな情報を提供していきます。

読み物

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偏愛的漢詩電子帖 NEW

芳華鮮美にして、落英繽紛たり――陶淵明「桃花源記」

数年前の早春のころ、倉敷の大原美術館に行ったことがある。入ったとたん、正面に掲げられた大作に目が釘付けになった。「桃花の谷」「隠れ里」と題された、奥村美佳画伯の作だった。もともと絵画を見る目などまったくないのだが、たまたまその直前、『桃源郷――中国の楽...

医学をめぐる漢字の不思議 NEW

「腟」「膣」はどのように使われ始めたか

「腟」「膣」というと、尾籠な話と思われる方がいたら申し訳ないが、この字はかなり興味深い歴史を経ている。現在、女性生殖器の名称として使われていることはいうまでもないが、その使い方は日本で、そして蘭学の時代に生まれたものだった。今回は、どのように使われ始...

偏愛的漢詩電子帖 NEW

冥茫たる八極に心兵を遊ばせ、坐ながらにして無象をして有声と作らしむ  ――高啓「青邱子の歌」

地球全体にあっという間に拡がるのは、COVID19だけに限らない。人間の文化も近年では瞬時に伝播する。そのなかでもとりわけ速く世界中に行き渡るのは音楽だろうか。新しい楽曲は国の境界など飛び越えて、発表されるや否や地球上の至る所で受け入れられる。それにはイン...

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『三国志演義』から中国人を読み解く画期的な総合事典 NEW

二松学舎大学教授の伊藤晋太郎先生に、『三国志演義事典』(渡邉義浩・仙石知子著、2019年)をご紹介いただきました。(刊行の直前にお書きいただいたご紹介文です。) 渡邉義浩氏と仙石知子氏による『三国志演義事典』が間もなく刊行される。これまで『三国志演義...

『三国志事典』には渡邉義浩の世界知がつまっている NEW

青山学院大学名誉教授の大上正美先生に、『三国志事典』(渡邉義浩著、2017年)をご紹介いただきました。 十九世紀初頭にはじめての著書を公刊したヘーゲルは、長谷川宏によれば、哲学博士の肩書をあえて「世界知の博士」と記したそうである。専門化が極端に進行し...

演義と正史を往還する事典 NEW

東京国立博物館主任研究員の市元塁さんに、『三国志演義事典』(渡邉義浩・仙石知子著、2019年)をご紹介いただきました。(刊行の直前にお書きいただいたご紹介文です。) 近年の技術革新は表現媒体の多様化をうながし、これと相呼応して物事に対する関わり方も多...