当館では、『大漢和辞典』を始めとする漢和辞典を発行する大修館書店が、漢字や漢詩・漢文などに関するさまざまな情報を提供していきます。

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偏愛的漢詩電子帖 NEW

山重水複 路無きかと疑い、柳暗花明 又た一村――陸游「山西の村に遊ぶ」

中国の詩人といえば老人ばかりが思い浮かぶと、先月のこの欄に記した。実際、夭折の詩人には滅多にお目にかかれない。流星のごとく一瞬の輝きをのこして夜空のかなたに消えていった、という例はごく稀だ。このことは中国の詩の本質と関わりがある。インスピレーションの...

偏愛的漢詩電子帖 NEW

黒雲 城を圧して 城摧けんと欲す、甲光 月に向かいて 金鱗開く――李賀「雁門太守行」

明治改元の直前に生まれた夏目漱石は、子供のころから漢籍に親しみ、大学に入って初めて英文学に触れた時、それが自分なりに捉えていた「文学」と違うのに困惑したことを、『文学論』の「序」のなかで記している。困惑というより、失望、さらには絶望というべきかも知れ...

偏愛的漢詩電子帖 NEW

天街の小雨 潤いて酥の如し――韓愈「早春 水部張十八員外に呈す二首」其の一

太陽スペクトル、言い換えれば紫外線と赤外線の間にある可視領域、それを幾つの色に分けるかは、それぞれの文化圏によって異なることはよく知られている。日本では七がふつうだが、中国では五、欧米で五ないし六という。二色にしか分けない言語もあるらしい。つまり色彩...

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『三国志演義』から中国人を読み解く画期的な総合事典 NEW

二松学舎大学教授の伊藤晋太郎先生に、『三国志演義事典』(渡邉義浩・仙石知子著、2019年)をご紹介いただきました。(刊行の直前にお書きいただいたご紹介文です。) 渡邉義浩氏と仙石知子氏による『三国志演義事典』が間もなく刊行される。これまで『三国志演義...

『三国志事典』には渡邉義浩の世界知がつまっている NEW

青山学院大学名誉教授の大上正美先生に、『三国志事典』(渡邉義浩著、2017年)をご紹介いただきました。 十九世紀初頭にはじめての著書を公刊したヘーゲルは、長谷川宏によれば、哲学博士の肩書をあえて「世界知の博士」と記したそうである。専門化が極端に進行し...

演義と正史を往還する事典 NEW

東京国立博物館主任研究員の市元塁さんに、『三国志演義事典』(渡邉義浩・仙石知子著、2019年)をご紹介いただきました。(刊行の直前にお書きいただいたご紹介文です。) 近年の技術革新は表現媒体の多様化をうながし、これと相呼応して物事に対する関わり方も多...