当館では、『大漢和辞典』を始めとする漢和辞典を発行する大修館書店が、漢字や漢詩・漢文などに関するさまざまな情報を提供していきます。

読み物

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偏愛的漢詩電子帖 NEW

鼠を執るに功無きは元より劾せざるも、一簞の魚飯 時を以て来たる ――陸游「猫に贈る」

犬や猫が人とともに暮らすようになったのは、いつごろから始まったことなのだろうか。本来は野生であった動物が人と共生するには、新しい環境に適応すべく何らかの変化が生じたはずだけれども、高校の生物の授業では「獲得形質は遺伝しない」と習った。そのあたりの問題...

医学をめぐる漢字の不思議 NEW

体系的に字を造ろうとした海上随鴎

今回は海上随鴎[うながみずいおう]という蘭学者について取り上げる。これまでの回でも時折登場しているが、海上は前回の野呂天然と並んで、かなり独特な医学用語を使っていた。その用語は、同じ時代の用語からはだいぶかけはなれたもので、海上独自に体系的に造ろうとし...

偏愛的漢詩電子帖 NEW

今夕 復た何の夕べぞ、此の灯燭の光を共にす    ――杜甫「衛八処士に贈る」

大学院生だった二十代のころ、こんな話を聞いたことがあった。京都の女子大で国文学を講じておられた或る老教授は、教室で和歌を一首、静かに詠み上げる。しばらく沈黙をおいたあと、「いいですなあ」と一言、感に堪えない声を発する。そうして次の歌に移り、また同じこ...

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『三国志演義』から中国人を読み解く画期的な総合事典 NEW

二松学舎大学教授の伊藤晋太郎先生に、『三国志演義事典』(渡邉義浩・仙石知子著、2019年)をご紹介いただきました。(刊行の直前にお書きいただいたご紹介文です。) 渡邉義浩氏と仙石知子氏による『三国志演義事典』が間もなく刊行される。これまで『三国志演義...

『三国志事典』には渡邉義浩の世界知がつまっている NEW

青山学院大学名誉教授の大上正美先生に、『三国志事典』(渡邉義浩著、2017年)をご紹介いただきました。 十九世紀初頭にはじめての著書を公刊したヘーゲルは、長谷川宏によれば、哲学博士の肩書をあえて「世界知の博士」と記したそうである。専門化が極端に進行し...

演義と正史を往還する事典 NEW

東京国立博物館主任研究員の市元塁さんに、『三国志演義事典』(渡邉義浩・仙石知子著、2019年)をご紹介いただきました。(刊行の直前にお書きいただいたご紹介文です。) 近年の技術革新は表現媒体の多様化をうながし、これと相呼応して物事に対する関わり方も多...