当館では、『大漢和辞典』を始めとする漢和辞典を発行する大修館書店が、漢字や漢詩・漢文などに関するさまざまな情報を提供していきます。

読み物

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偏愛的漢詩電子帖 NEW

荘生の暁夢 蝴蝶に迷い、望帝の春心 杜鵑に託す ――李商隠「錦瑟」

毎年五月の二十日を過ぎると、ホトトギスの初音を聞くことができる。――テッペンカケタカ姿は見えなくても、この声でホトトギスとすぐわかる。西行の歌にも、――ほとゝぎす聞く折りにこそ夏山の青葉は花におとらざりけれというから、やはりホトトギスは「見る」よりも「聞...

医学をめぐる漢字の不思議 NEW

近視と漢字の簡略化

明治時代以降とくに、「日本語をどのように表記するか」がたびたび議論の的になった。有名なのは、郵便制度の整備で知られる前島密による「漢字御廃止之儀」だろうか。漢字の数を少なくするべきという漢字制限論、漢字ではなくカナで書くべきとするカナモジ論や、ローマ...

偏愛的漢詩電子帖 NEW

人間に在りと雖も人識らず、君の与に名づけて紫陽花と作す――白居易「紫陽花」

新緑が光を浴びて輝く初夏は最も気持ちのいい季節、しかし日本では長くは続かない。いくばくもなく梅雨に入ってしまう。陰鬱な雲に蔽われるそんな時期、唯一アジサイの藍色が目に快い。雨に濡れるアジサイは、梅雨の時節にこそふさわしい。湿潤な日本の風土に適している...

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『三国志演義』から中国人を読み解く画期的な総合事典 NEW

二松学舎大学教授の伊藤晋太郎先生に、『三国志演義事典』(渡邉義浩・仙石知子著、2019年)をご紹介いただきました。(刊行の直前にお書きいただいたご紹介文です。) 渡邉義浩氏と仙石知子氏による『三国志演義事典』が間もなく刊行される。これまで『三国志演義...

『三国志事典』には渡邉義浩の世界知がつまっている NEW

青山学院大学名誉教授の大上正美先生に、『三国志事典』(渡邉義浩著、2017年)をご紹介いただきました。 十九世紀初頭にはじめての著書を公刊したヘーゲルは、長谷川宏によれば、哲学博士の肩書をあえて「世界知の博士」と記したそうである。専門化が極端に進行し...

演義と正史を往還する事典 NEW

東京国立博物館主任研究員の市元塁さんに、『三国志演義事典』(渡邉義浩・仙石知子著、2019年)をご紹介いただきました。(刊行の直前にお書きいただいたご紹介文です。) 近年の技術革新は表現媒体の多様化をうながし、これと相呼応して物事に対する関わり方も多...