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漢字Q&A

漢字Q&A

Q0537
「頁」を「ページ」と読むのは、訓読みですか、音読みですか。

A

音読みと訓読みについては、過去のQ0007で触れています。その解説にもあるように、音読みは、中国語の発音を聞き取って表現したものですが、「ページ」はもちろん中国語ではなく英語のpageの音を表したものですから、漢字「頁」の音読みだとはいえないでしょう。
漢字の「頁」の意味が、英語でいうところのpageである、ということですから、「ページ」という読みは、「頁」の意味を表しているわけです。そうすると、「ページ」は訓読みである、ということでしょうか。
通常「訓読み」は、漢字を日本語で表したものをいいますから、漢字を英語で表している「ページ」を訓読みだと言い切ってよいものか、微妙なところではあります。とはいえ、「ページ」は元は英語でも、現代日本語において定着している外来語ですから、やはり「ページ」は訓読みの一種といってもよいでしょう。

もうひとつ、この問題がややこしくなる原因として、表記の問題があります。漢和辞典などでは、音読みはカタカナ、訓読みはひらがなで表記するという慣習があります。一方、「ページ」は外来語として、通常カタカナで書かれますので、機能は訓読みでありながら、カタカナで表記されるので音読みのように見えるということになるのです。
中国から伝わった漢字も、英語など西洋の言葉も、柔軟に受け入れてきた日本語の特色が、こんなところにも表れているといえるのではないでしょうか。

なお、「頁」がなぜ「ページ」という意味を持つようになったのかについては、Q0153をご覧ください。(編集部)

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