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新刊特集

新刊紹介

『国語教師のための国際バカロレア入門―授業づくりの視点と実践報告』

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世界が注目するIB「国語」教育を徹底紹介!

 「国際バカロレア(IB)」の「国語」教育に当たる「言語A」について、基礎知識から実際の授業の様子まで、国語の教師の視点でわかりやすく紹介。IB認定校卒業生による座談会や、評価規準・試験問題例などの資料も収録。

著者メッセージ

 ここ数年、メディアを通じて、国際バカロレア(IB)の名前を目にしたり、耳にしたりする機会が増えました。〈中略〉IBは、今や、日本の教育界の新しい潮流として注目を集めています。
 編者自身も、国際基督教大学(ICU)において、2015年10月に「国際バカロレア(IB)教育の『今』と『未来』を語ろう」と題するシンポジウムを開催しました。2016年7月には、IBの国語教育に当たる「言語A:文学」に特化したワークショップを開催し、以来、現職の先生方を中心に勉強会や情報交換会を続けています。本書は、実は、そうした交流の中から生まれた一冊です。一方で、「IB教育に興味や関心はあるが、あまり詳しくは知らない」「将来はIB教育に携わってみたいと思っているが、教え方がわからない」などの声も数多く聞きました。本書は、「IB教育をもっと知りたい」「IBの授業を覗いてみたい」といった要望に応える形での、特に国語の教員の方へと向けた入門書です。もちろん、現職のIB認定校の先生方にとっても日々の授業に役立つヒントが満載です。第1章ではIBのディプロマプログラム(DP)全般について、第2章は「言語A:文学」の教材選びや授業づくりについて、第3章では「言語A」に関する授業実践について紹介してあります。また、IB認定校出身の学生による座談会や、「言語A」のカリキュラムを作成する上で重要な資料も掲載しました。
 本書がこれからの日本のIB教育の発展に少しでも貢献できれば幸いです。

(「まえがき」より)

主要目次

 国際バカロレアQ&A

第1章 国際バカロレアとは何か
 ①国際バカロレアと「国語」教育  
 ②プログラムの「学習」と「指導」
 ③「知の理論(TOK)」と「言語A」
 ④「創造性・活動・奉仕(CAS)」と文芸創作活動
 【コラム①】世界が注目するIB教育

第2章 「言語A:文学」の授業づくり
 【ウォーミングアップ】第2章を読むまえに
 ①作品の置かれたコンテクストを考える――翻訳作品(小説)
 ②作品の内外から主題を捉える――精読学習(詩)
 ③作品を比較・対比させて論じる――ジャンル別学習(小説)
 ④プレゼンテーションに向けて作品を研究する――自由選択(古典)
 【コラム②】「言語A:文学」の定番教材とは?

第3章 「言語A」の実践報告
 【ウォーミングアップ】第3章を読むまえに
 ①年間計画/小説と映画「人間の証明」ほか――「言語A:文学」
 ②戯曲「オイディプス王」――「言語A:文学」
 ③非文学テクスト「漫画・落語・新聞記事」――「言語A:言語と文学」
 ④単元「他者と生きる」(「水の東西」「ひかりごけ」など)――MYP
 【コラム③】「新学習指導要領」と国際バカロレア

座談会:IB教育について語ろう!――IBワールドスクール出身者による座談会

資料編:指定作家リスト/指定翻訳作品リスト/評価規準/試験見本/単元指導案テンプレート

 

著者紹介

半田淳子(はんだ あつこ)

 東京都生まれ。東京学芸大学大学院で教育学修士を、東京大学大学院で文学修士を取得。その後、モナッシュ大学(オーストラリア)で博士号(日本研究)を取得。現在、国際基督教大学教養学部教授。専門分野は、日本近代文学、国語教育、日本語教育。
 著書に『永遠の童話作家 鈴木三重吉』(高文堂出版)、『村上春樹、夏目漱石と出会う――日本のモダン・ポストモダン』(若草書房)など。IB関連の論文に、「国際バカロレアの言語教育に関する一考察――国語教育とリベラルアーツ教育との関連から」(『ICU日本語教育研究』11号) 、「本質・学際・言語学習――国際バカロレアが示すこれからの教師像」(『日本語学』2015年10月号)、「『日本語A:文学』の視点で読む魯迅の『故郷』――二つの作品を比較する」(『IB教育における国語科授業とアクティブラーニング(AL)に関する総合的研究』東京学芸大学、2017年3月)がある。

*著者紹介の情報は書籍刊行時のものです。

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