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現代の名前の
漢字と読み方の全貌を明らかにする!
名づけに使われる漢字全2999字を、約849万件、平均年齢23歳の実例データの分析に基づき紹介する辞典。
「心(ここ)」「翔(と)」「海(まりん)」「朝(とも)」「光(みつ)」「一(かず)」など、名前に使われる漢字の読み約19000を取り上げ、なぜその字がそう読まれるのかを解説します。
あわせて12000件以上の名前例も収録し、名づけの参考としても、現代の名づけの漢字の使われ方を知るためにも使えるようにしました。
伝統的なものから新しいものまで、多彩な名前の漢字の世界を見つめてみませんか。
漢字の読みや画数から引ける索引も完備しています。
著者メッセージ
名付けは、赤ちゃんへの最初のプレゼントです。その名前に、新奇で読みにくい「キラキラネーム」が増えたと言う人がいます。しかし過去の名前を調べ、今を生きる人の名前まで調べることで、その多くが感覚的な即断であったことに気づきます。
デジタル社会のために、戸籍の氏名に振り仮名を付けることになり、議論を深める中で、いわゆる「キラキラネーム」のほとんどが従来の名付けのパターンに合致していると気付きました。日本語、漢字そして名付けの各面で伝統的な名であるのに、そんな誤解を受けたケースまで見られます。命名には、子や周囲の幸せという点から避けるべきものがありますが、現在の直感にそぐわないものを全て禁止すれば、各時代に「新作」も認め育んできた命名文化を断絶させてしまうのです。
名前の実態を捉えるために、公益財団法人日本漢字能力検定協会と共同研究を開始し、受検者の氏名を分析し、名の漢字と読みの関係について類型化を行いました。例えば「宏之」は「宏」が「ひろ」、「之」が「ゆき」というように「単位切り」と呼ばれる作業も行いました。このデータの平均年齢は二三歳なので、若年層を中心とする日本で暮らす人々の名前について知る重要な資料となります。
本辞典に、こうした最新の調査研究の成果を盛り込みます。プライバシーに配慮し、一名、二名しか見つからない名は掲げませんが、一二〇種もの名の読みを掲載した「愛」という字など画期的な内容まで収録しました。批判的な言葉が浮かぶ人もいるでしょうが、その読みの名を持つ人々がいま実在することこそ貴い現実ではないでしょうか。多くの漢和辞典が漢籍の訓読での読みを反映しているように、本辞典もそれと同等の記述的な方針によって支えられた内容となっています。
お子さんが幸せな人生を送れるよう、未来を見据えたすてきな発音と文字を本書で見つけていただけたら幸いです。
(「序文」より)
本書で取り上げる名前の漢字と読みの例
あ・あい・あき・あや・あり・あん・い・いと・う・え・お・か・かな・ちか・な・なり・なる・ね・のり・ま・まな・まなみ・み・め・めぐ・めぐみ・よし・より・ら……
い・いち・いっ・いつ・かず・かづ・ち・と・はじめ・ひ・ひと……
う・か・が・かい・かけ・かける・き・ける・さ・し・しょ・しょう・つばさ・と・とう・は・ひ・る・わ……
あい・い・う・きよ・こ・ご・ここ・こころ・こと・この・ころ・さ・し・しゅ・しん・じん・と・な・なか・ね・まな・み・みゅ・むね・もと・ら・ん……
*見出しの漢字をクリックするとページ見本が見られます。
目次
序文
本書の使い方・『実例で読み解く 名前の漢字辞典』について
名づけの基本的なきまり
漢字の画数索引
辞典本文
漢字の読み索引
著者
笹原宏之(ささはら ひろゆき)
1965年、東京都生まれ。早稲田大学社会科学総合学術院教授。博士(文学)。早稲田大学大学院文学研究科修了後、国立国語研究所主任研究官等を経て現職。法制審議会戸籍法部会などの委員。第35回金田一京助博士記念賞受賞、第11回立命館白川静記念東洋文字文化賞優秀賞受賞。
*著者紹介の情報は書籍刊行時のものです。
同時刊行!
Q&A方式で日本の豊かな命名文化を知ることができる
『実例で読み解く日本の名前と漢字―「キラキラネーム」にもわけがある』

笹原宏之 著/公益財団法人日本漢字能力検定協会 協力
ISBN978-4-469-032178
四六判・160頁


