当館では、『大漢和辞典』を始めとする漢和辞典を発行する大修館書店が、漢字や漢詩・漢文などに関するさまざまな情報を提供していきます。

新刊特集

新刊紹介

『品格語辞典』

大修館書店HP商品ページへ

品格ある大人の言葉遣いをサポート!

「頑張る」「すごい」「ちょっと」――ふだんづかいの言葉を、改まった場面でも使える表現に言い換えると? 言葉選びに迷ったとき、品格ある言葉=「品格語」への言い換えをサポートする辞典。見出し語500項目、品格語のべ約3300項目を収録し、用例や解説で使い方もわかる。五十音索引、見出し語の分類一覧付き。

監修者メッセージ

 考えに考えて報告書を作ったのにその重要さが伝わっていない気がする、会議で熱弁を振るったけれどみな納得していない表情だ――そんなふうに感じたことはありませんか。
 もしかしたらそれは用いている言葉に品格が足りていないからかもしれません。「分かればいい」で済ませてはいませんか。相手を尊重した真摯な姿勢、内容を的確に表そうとする高い見識がうかがえるような表現を工夫してみてはどうでしょうか。
 親しい者同士の会話なら「すごい」でも足ります。しかし、改まった場面では「すこぶる」「非常に」や「極めて」などを使いたいですね。「群を抜く」「比類ない」なら、それを評価して褒める気持ちがこめられます。「苛烈」「激甚」とすれば、注意を喚起する効果も期待できるでしょう。
 すべての語に用例を付け、ニュアンスの違いのポイントを適宜記しました。内容にふさわしい品格のある語を適切に使い分け、読み手・聞き手の信頼にこたえる表現を目指してください。

(「はじめに」より)

本書で取り上げる「品格語」の例

がんばる【頑張る】
→いそしむ・精進・努める・研鑽(けんさん)に励む……

くう【食う】
→味わう・いただく・したためる・舌鼓を打つ・食する……

すごい【凄い】
→極めて・非常に・苛烈・甚だしい・比類ない……

スルー〔俗〕
→聞き流す・やり過ごす・度外視・黙殺・黙過・黙(もだ)す……

ちょっと
→幾分・ささやか・少々・いささか・軽微・若干・やや……

手紙
→便り・書簡・書中・書面・芳書・雁書(がんしょ)・芳墨……

やばい〔俗〕
→危うい・よからぬ・すさまじい・由々しい・極上・秀逸・非凡……

*赤字の項目は、クリックするとページ見本が見られます。

目次

はじめに
分類からさがす 見出し語一覧
『品格語辞典』について
辞典本文
五十音索引

 

監修

関根健一(せきね けんいち)
1957年生まれ。同志社大学法学部、立教大学文学部卒業。日本新聞協会用語専門委員。元読売新聞東京本社編集委員。元文化審議会国語分科会委員。大東文化大学非常勤講師。著書に『文章がフツーにうまくなる とっておきのことば術』(大修館書店)、『なぜなに日本語』(三省堂)、『ちびまる子ちゃんの敬語教室』(集英社)、『上質な大人のための日本語』(PHP研究所)など。『明鏡国語辞典 第三版』(大修館書店)編集・執筆協力者。

 

イラスト

いのうえさきこ
漫画家。『問題な日本語』(大修館書店)シリーズでは、小学生から90代まで、幅広い層の人気を集める。著書に『東京世界メシ紀行』(芸術新聞社)、『いのうえさきこのだじゃれ手帖』(集英社)、『私、なんで別れられないんだろう~脳が壊れた彼との日々~』(秋田書店)など。

*著者紹介の情報は書籍刊行時のものです。

 

  • facebookでシェア
  • twitterでシェア