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新刊特集

近刊先読み

『なぞり書きで脳を活性化 知る人ぞ知る方言漢字128』

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地域に根差した「方言漢字」47都道府県別に128字集めました

 

 漢字にも方言があると聞いたことはありませんか。

 例えば「すし」は,「鮨」「鮓」「寿司」のように,地域によって使われる漢字に差があります。西日本の方は「鮓」になじみがあるかもしれません。

 別の例としては「圸」「墹」「壗」。これらすべて「まま」と読んで「崖」を意味しますが,使われている地域がそれぞれ山形・神奈川・静岡に集中しています。馴染みのある方と初めて見る方とに分かれるのではないでしょうか。

 こうした身近な言葉や地名などに使われている地域性を帯びた漢字を「方言漢字」といいます。

 本書は,この「方言漢字」を128字集め,47都道府県別に並べました。漢字の意味や地域ならではの読み方などを解説しているだけでなく,編著者の笹原先生による「ささひろポイント」で,いつごろから使われ始め,どのように使われてきたのかといった変遷などもまとめられています。

 もちろん「なぞり書き」マスをご用意。字を書くことの楽しさを味わっていただけます。手書きをすることは,脳への刺激にもなり,文書力にもつながるという研究結果が京都大学の研究者のみなさんによって公表されていますので,ぜひたくさんなぞり書きをしてみてください。

 

掲載漢字の一部

【北海道】𩸽【東北】萢埖閖鰰擶岪【関東】圷栃笂垳匝砧鵠【中部】鯳峅咋嵭垈轌纐墹鯱【関西】泗鰉椥鮓岼嵓𣷓【中国・四国】耆鼕嵶鮴垰蒅沺鯆梼【九州・沖縄】椨箞酘嫐稙飫塰矼 など

 

編著者

 

笹原宏之(ささはら ひろゆき)

1965年、東京都生まれ。早稲田大学社会科学総合学術院教授。博士(文学)。早稲田大学第一文学部卒業後、国立国語研究所主任研究官等を経て現職。2007年第三十五回金田一京助博士記念賞受賞、2017年第11回立命館白川静記念東洋文字文化賞優秀賞受賞。

 

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