2024.7.9
『なぞり書きで脳を活性化 知る人ぞ知る方言漢字128』
ISBN 978-4-469-23289-9
B5変型判・144頁
定価:2,200円(本体2,000円+税10%)
漢字にも「方言」があるんです
地元ではよく見かける地名や人名でも,実はその地域でしか使われていない漢字だったり,同じ言葉なのに地域によって使う漢字が違う・・・そんな地域性を帯びた漢字を「方言漢字」といいます。
近刊先読みでご紹介した「すし」や「まま」の例は,まさにその代表例です。
【リンク】近刊先読み
このほか,全国で同じ意味で使われている漢字が,とある地域では別の意味の略字になって,読み方もなまっているという例もあります。長野県ではシオを意味する「汐」が,「堰」の意味で使われ,「せき・せぎ」と読まれており,その歴史は江戸時代にまでさかのぼります。灌漑事業に尽力した坂本養川がつくった「せぎ」は,今も「汐」という表記で説明されています。
【リンク】守り続けてきた流れ 養川の汐(ようせんのせぎ) – 諏訪地域|水土里ネットながの – 長野県土地改良事業団体連合会
本書は,この「方言漢字」を128字集め,47都道府県別に並べたものです。『なぞり書きで脳を活性化 画数が夥しい漢字121』がご好評を得たことから,第2弾として企画されました。「こんな漢字があったんだ!」という発見と,成り立ちやその変遷を知る喜び,実際に字を書く楽しさを味わっていただける1冊です。
編著者
笹原宏之(ささはら ひろゆき)
1965年、東京都生まれ。早稲田大学社会科学総合学術院教授。博士(文学)。早稲田大学第一文学部卒業後、国立国語研究所主任研究官等を経て現職。2007年第三十五回金田一京助博士記念賞受賞、2017年第11回立命館白川静記念東洋文字文化賞優秀賞受賞。
目次(PDF)
序文
凡例
方言漢字(128字)
おまけ漢字(9字)
字の筆順/筆順の原則
手書きのポイント
部首索引/総画索引/音訓索引
試し読み
【リンク】序文・目次・凡例・方言漢字サンプル5字(鵢・砧・汐・鼕・塘)
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