当館では、『大漢和辞典』を始めとする漢和辞典を発行する大修館書店が、漢字や漢詩・漢文などに関するさまざまな情報を提供していきます。

漢字Q&A

漢字Q&A

以前の漢字文化資料館で掲載していた記事です。2008 年以前の古い記事のため、ご留意ください。

Q0070
「金へん」に「票」と書く漢字が、パソコンで探しても見つかりません。どうすれば見つかるでしょうか?

A

おたずねの漢字は、音読みはヒョウ、訓読みだと、刀のさやの下端に付ける飾り金具の「こじり」と読んだり、刀の「きっさき」と読んだりする漢字です。この漢字、残念ながらJIS漢字の第1・第2水準には収録されていません。
しかし、ユニコードという文字コードを使うと、パソコンでこの漢字を扱うことができます。ウィンドウズでもマッキントッシュでも、最近のOSであれば、ユニコードに対応していますから、この漢字を見つけて、入力することが可能です。
007001その方法は、簡単。日本語入力方法としてMS-IMEをお使いの方は、「IMEパッド」を開いて、漢字を探せばよいだけです。探し方には、部首だとか画数だとか手書きだとか、いろいろありますので、自分の探しやすい方法をとるのがいいでしょう。この場合は「金へん」であることがわかっていますから、部首で探してみました。「金へん」の漢字はとてもたくさんありますから、見つけるのには根気がいりましたけれど……。
007002ATOKをお使いの方は、「文字パレット」を開いて探してください。やはり探し方にはいろいろありますが、ATOKの場合は、複数の部首を指定できたり、部首と読みの両方を指定できたり、さまざまな工夫がなされています。少なくともこの分野に限っては、MS-IMEよりもATOKの方が使いやすい、といえるでしょう。

 

007003ついでにマックユーザのために、ことえりの画面も示しておきましょう。探しやすさは、やはりATOKには及ばないようです。
このようにしておたずねの漢字を扱うことができるのですが、注意すべきことがあります。メールやホームページなどでユニコードの漢字を使うと、場合によっては、メールを受け取る側やホームページを見る側では、文字化けを起こすことがあります。また、ワープロソフトなどでユニコードの漢字を使った場合に、うまく印刷できないこともあるようです。ユニコードを使う際には、そのあたりに気を付けてください。

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